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~武村宗男先生をしのぶ~
2016.9.6

この夏休みに悲しく残念な出来事がありました。

本校英語科の武村宗男先生が、薬石効なく8月6日入院先の病院で亡くなられました。享年58歳でした。

 

始業式の日、生徒、職員全員で黙とうを捧げました。

日ごろざわつくことの多い生徒たちですが、このときばかりは実に静かで重々しく神妙な態度でした。変な言い方ですが、よい黙とうでした。

 

先生は、本校7年目で、この間、英語科教員として、また人権教育主任として、本校の英語教育と人権教育の推進に尽力して来られました。

本校が現在行っている「人権しゃべり場」など人権教育に係る様々な取組は、先生が発案企画されたものです。

先生が蒔かれた人権教育の種は、この先必ず生徒たちの心の中で花開くことでしょう。

 

冷静で落ち着いたお人柄で、生徒からはもちろん同僚の教職員からも信頼の厚い方でした。僕も随分と頼りにしていました。残念で仕方ありません。

 

先生は、病魔に侵されながらも、自分の仕事に決して手を抜かず、1学期終業式の日、7月20日までお仕事についておられました。

その後入院され、落ち着く間もないままに2学期以降のことを同僚の先生に引継がれ、ほっとされたのか、その翌朝静かに息を引き取られたようです。

先生の職務への強い責任感と教育者としての使命感に、改めて深く敬意を表しますとともに、皆さんとともに先生のご冥福を心からお祈りしたいと思います。

 

在りし日の武村宗男先生の肖像を描いてみました。

武村先生、似てなくてすみません…。

武村宗男先生