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今回も生徒作品ネタです。
美術部の3年生 桑名くんの作品で、タイトルは「最果ての王国」。
第68回大津市美術展覧会に出品されました。
桑名くんに、作品紹介をしてもらいました。
この「最果ての王国」は、この世の果てに存在する世界というものを描こうとしたものです。
メインとなっているのは、主のいない古城を超えて大きく成長したキノコです。大きなキノコの王(支配者)が、他の小さなキノコ(被支配者)に向かって演説している様子を描いています。時代や場所を超えて、支配者と被支配者との醜い関係を表現しようと思いました。
なぜキノコをモチーフに選んだのかというと、私自身、キノコが大の苦手だからです。普通、絵を描くときは自分の好きなものを描きたくなるものですが、一度その反対のことをしてみたらどうだろうか、自分の苦手なものを描いて表現してみたらどうだろうかと思ったのです。そこで苦手なキノコを絶対に食べたくないと思えるようなグロテスクな色使いにし、辺りにキノコ独特の臭いが充満しているような感じを出したくて、どす黒い暗い背景にしました。
けれども、そんなキノコ達を描いていると面白く、楽しく制作することができました。展覧会での入選とまではいきませんでしたが、自分なりに納得のいく作品に仕上がったので嬉しいです。
なるほど…桑名くんはキノコが苦手だったのですね。
たしかに苦手なものと向き合い続けることは”苦”ではありますが、それを絵で表現し、面白い楽しいと思えたのは素晴らしいことです。
この絵を見ていてはっと思い出しましたが、ちょうどキノコが旬の時期でもありますね。
気付けばもう秋。朝夕の冷え込みが強くなってきました。
みなさんも体調にお気を付けてお過ごしください。