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ネタに困っているので、前校長に倣って式辞を載せることにします。
4月10日の入学式の式辞です。
式辞
三上山を吹き下ろす春風が、教室の窓を桜色に染める今日のよき日。
ここに平成二十九年度野洲高等学校入学式を挙行するにあたり、ご来賓の方々には、公私何かとご多用の中、ご臨席たまわり、厚くお礼申しあげます。
保護者の皆様におかれましても、お子様のご入学、心からお祝い申しあげます。
宝石の原石を、百六十個も贈っていただいた。そんな思いでおります。
一つひとつの石が、それぞれ違った輝きを見せるように、丁寧に、大切に、時間をかけて磨きあげて参りたいと思います。
そして、今入学を許可しました新入生の諸君、入学おめでとう。
あわせて、お礼を言います。
数ある高校の中で、我が野洲高校を選んでくれてありがとう。
教職員一同、心から歓迎します。
今日から君たちは、野洲高校というステージで、チーム野洲の一員として、新しい自分を創り上げていくことになります。
中学校までの自分を引きずることは無用です。
中学校のヒーローがそのまま高校のヒーローになるという保証は何もありません。
中学校で活躍の場がなくても、高校でスポットライトを浴び、大きく成長する人をたくさん見てきました。
自分自身を一旦リセットしてみてください。
これからの長い人生。その道筋は高校で方向づけられます。
かつて仕事で成功した人、栄光を手に入れた人、幸せになった人。
そのきっかけのほとんどは高校時代です。
なぜなら皆、気持ちを新たにして、三年間努力を怠らなかったからです。
生涯の友、生涯の恩師との出会いも、ほとんどが高校時代です。
なぜなら皆、出会いを大切にし、人を敬う気持ちを忘れなかったからです。
今、君たちはスタートラインに立っています。
描いてください。自分のあるべき姿を。
探してください。自分の進むべき道を。
自分が高校で何を目指し、そのために日々何をすべきか、一日でも早く答えを見つけ出し、新しい一歩を踏み出してほしいと思います。
三年前のアカデミー賞で主演男優賞に輝いた俳優、マシュー・マコノヒーは、授賞式でこんなスピーチをしました。
「僕にとってのヒーローは十年先の僕自身だ。いつだって僕はそいつを追っかけてる」
自分の理想を、十年後の自分の姿とする。
何という前向きで、堂々とした、誇りある理想でしょうか。
ぜひ、君たちも十年後、いや三年後、卒業式の日の自分をあこがれの人として、高校生活を日々送ってくれることを願っています。
君たちの誰もが進化の途上にいる。
君たちの誰もがまだまだメジャーになれる。
君たちの誰もが野洲の誇りとなれる。
君たちの誰もが野洲のレジェンドとなれる。
君たちならやれる。
チーム野洲、一六〇のニューフェースの未来に期待し、式辞とします。
平成二十九年四月十日
滋賀県立野洲高等学校 校長 井上 次雄